社内起業制度が形骸化する一番の理由は 制度の中身ではなく始め方にあります。「誰が自分から手を挙げるか」が始め方に入っていないと 応募の窓口だけが残り 制度は止まります。見直すところは3つです
社内起業制度はなぜ動かなくなるのか
社内ベンチャー制度は何度もブームになり そのたびに多くの会社で形骸化してきたことが 制度を研究する機関からも指摘されています。珍しい失敗ではなく 制度の作り方に共通の原因があります
会社の普通のやり方は 新規事業を「どんなアイデアか」「何をやらないといけないか」「誰にやらせるか」から始めます。このやり方自体は間違いではありません。ただ そこには「誰が自分からやりたいと言うか」が入っていません。やらせる前提の制度に 言い出す人の席がないのです
見直す3つのこと
1. 始め方に「誰が手を挙げるか」を入れる
応募を待つのではなく 自分からやりたいと言い出す人が現れる場を作ります。実施した会社では 募集の案内に「研修ではありません」と書きました。知識を学ぶ場ではなく 自分の事業を作る場だと示したことで 3つの部署から15名が手を挙げました
2. 言い出した本人の理由と 会社の資産を組み合わせる
アイデアの良し悪しだけで選ぶと 途中で止まります。本人がその事業をやる理由×アイデア×会社の技術やノウハウ×お金の流れ。この4つを組み合わせて事業の形にします。実施した会社では 17案から始めて 最終回に5本の事業企画書になり 5本すべてに予算が付きました
3. 経営側の支えを先に決める
実施した会社では 技術・現場・経営それぞれの相談相手と 事務を回す担当を社内に用意し 参加を年度の人事評価の対象(自組織以外の目標)として扱いました。制度の文面より先に この支えを決めることが 続く条件でした
動いている実例
その会社では ワークショップが終わったあとも 3つの事業が動き続けています。続いている理由を 始めた取締役は「自分で言い出したことだし、なんとかしたいっていう思いが強くて続いている」と話しています
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